■はじめに:練習量は足りている?
「あの子には勝ちたい。」「自己ベストを出したい。」こんなことを思ったことはないでしょうか?
しかし、なかなか勝てないし、自己ベストも出ない・・・
そんな時にはまず、練習量を見直してみましょう!!
目標としている人が週4回練習してるのに、あなたは週1~2回だとしたら足りないですよね・・・
そんな、練習頻度について解説していきます☆
■「お前らが休んでいるとき、俺は練習している」
この言葉は、ボクシング界のレジェンドフロイド・メイウェザーが放った有名な言葉です。
「お前らが休んでいるとき、俺は練習している。
お前らが寝ているとき、俺は練習している。
お前らが練習しているときは、当然俺も練習している。」
世界王者の頂点に立ち続けた男が語った“努力の本質”。
この言葉には、強くなるためには「頻度」こそが命だという真理が詰まっています。

■週1回の練習では足りない理由
「陸上をがんばりたい」「競技力をもっと高めたい」と思っているのに、
週に1回の練習だけで本当に変われるでしょうか?
結論から伝えると、「週1回の練習だけでは、強くなるのは難しい。」です
これは感覚ではなく、運動生理学やトレーニング理論からもはっきりと言えることです。
■理由①:身体は“間隔が空くと忘れてしまう”
トレーニングの基本理論に「超回復」という考え方があります。
• トレーニングによって筋肉や神経が一時的に疲労する
• 48〜72時間で回復し、元より強くなる(これが“超回復”)
• そのタイミングでまたトレーニングすると、少しずつ成長する
ところが、週1回ではその「回復→次の刺激」までの間隔が長すぎて、
前の練習の効果が消えてしまう可能性があります。
つまり、毎回が“初めて”のような状態で、積み上げが難しいのです。

■理由②:神経系の習得には“反復と頻度”が必要
走るフォームやスタートダッシュ、ジャンプ動作などは、筋肉だけでなく神経の使い方=運動プログラムの記憶が重要です。
この神経の習得は、何度も何度も、繰り返し練習することで初めて身についていきます。
文献によれば、1つの動作を正しく身につけるためには最低300〜500回以上の反復が必要とも言われています。
週1回しかやらない子が、週3回・5回やっている子と同じように習得できるでしょうか?
当然、難しいですよね。
■理由③:休んだときの“空白”が大きくなる
週1回だけの練習だと、たった1回休むだけで2週間空白になることもあります。
その間に体力が落ち、感覚が薄れ、リズムが崩れ、やる気も下がる…。
これが「週1の落とし穴」です。
逆に、週3回練習していれば1回休んでも、すぐにリカバーできます。
■「量」より「頻度」と「習慣」が重要
ここで勘違いしてほしくないのは、
「1回あたり2時間も3時間もやれ」という話ではありません。
大事なのは、
• 週に3回以上の“定期的な練習”
• 短くても集中してやること
• それを“当たり前の習慣”にすること
「やる気があるときだけやる」ではなく、
「やることが日常になっている」人が伸びていくのです。

■「才能の差」は、「継続の差」でもある
多くの人は「〇〇くんは才能があるから」と言います。
でも実際は、“続けてきたかどうか”の差であることが非常に多いです。
週1回の練習を1年間続けても、年間で約50回。
週3回なら150回。その差は3倍。
さらに3年間、5年間と続ければ、「積み重ねの差」は才能のように見えるのです。
■まとめ:習慣が才能を超える
「お前らが休んでいるとき、俺は練習している。
お前らが寝ているとき、俺は練習している。
お前らが練習しているときは、当然俺も練習している。」
このメイウェザーの言葉は、才能の話ではありません。
誰にでもできる“努力と継続”の話です。
あなたが強くなりたいなら、まずは週3回、短時間でも練習する習慣を作ってみてください。
「やっても意味あるのかな…」と感じたときは、この言葉を思い出しましょう。
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