― ジュニアトレーニングの基準を知ろう ―
✅ はじめに:筋肉は「年齢」で育つわけじゃない?
「筋トレって小学生からやってもいいの?」
「骨が伸びなくなるって本当?」
そんな疑問をもつ保護者や指導者の方も多いかもしれません。
結論から言うと、筋肉が“本格的に”育つのは中学生以降(思春期)です。しかし、小学生でも「正しい形」で体を動かすトレーニングはとても重要です。
🧬 筋肉が育つには“ホルモン”が必要
筋肉を大きく・強くするには、次のようなホルモンの後押しが必要です:
【ホルモン名】 成長ホルモン
【主な働き】成長全般を促進、筋・骨の修復など
【出始める時期】幼少期〜思春期
【ホルモン名】 テストステロン
【主な働き】筋肥大・筋力強化に関与
【出始める時期】思春期(男子)以降
【ホルモン名】 エストロゲン
【主な働き】骨の成長板を閉じる作用など
【出始める時期】思春期(女子)
👉 つまり、「筋トレで筋肉が大きくなる」のは思春期以降ということです。

💡 小学生のうちは「筋肉の使い方を育てる」ことが最優先
小学生の筋トレは、「筋肉を大きくする」目的ではなく、
• 動きの中でのバランス感覚
• 体幹の安定
• 多様な動きの経験
を通じて、「神経と筋肉の連携(コーディネーション)」を育てることが目的です。
⚠️ 間違った筋トレがもたらすリスク
成長期に高負荷トレーニングをすると…
• 骨端線(成長の軟骨部位)を損傷する可能性
• オーバーユース障害(疲労骨折など)
• 柔軟性の低下や関節の痛み
💥 特に「重すぎるウェイトを使った筋トレ」はNG!

✅ ジュニアトレーニングの基準(目安)
【年齢】〜6歳(幼児)
【トレーニング内容】遊び・全身運動(走る・跳ぶ・投げる)
【目的】神経系の発達、動きの基礎づくり
【年齢】7〜12歳(小学生)
【トレーニング内容】自重トレ・体幹トレ・スピードや敏捷性の運動
【目的】使い方の習得・フォーム習得
【年齢】13歳〜(中学生)
【トレーニング内容】レジスタンストレ(正しいフォーム+適正負荷)
【目的】筋肥大、筋力強化の基礎づくり

🌱 まとめ:「鍛える前に“使える”体づくり」
• 筋肉は思春期から育ちやすくなるが、
小学生期は「土台づくりのゴールデンタイム」!
• 筋肉を「太くする」より、「正しく使える」力を育てよう!
• 指導者・保護者が成長段階を理解することで、
子どものケガを防ぎ、伸びしろを最大化できます✨
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