📘0〜3歳でやっておきたい!一生ものの運動神経を育てる遊び10選

発育・発達と身体のしくみ

■はじめに:「うちの子、運動が苦手かも…?」と思ったら

「ジャンプがうまくできない」「すぐ転ぶ」「体の動きがぎこちない」――
そんな子どもを見て、「うちの子、運動の才能がないのかな?」と心配になることはありませんか?

でも実は、運動神経は“才能”ではなく“経験”によって育つものなんです。

そして、特に重要なのが「0〜3歳」という時期になります。
この時期は、筋肉や体の形が整う前に、脳と身体をつなぐ“神経回路”が爆発的に発達する時期です。

この記事ではそんな脳と身体の発達を分かりやすく説明してきますので、

保護者の方や、これから子育てをする方は是非、参考にしてください。

🧠なぜ0〜3歳がカギ?「脳の配線」がつくられるゴールデンタイム

赤ちゃんは、最初からうまく歩いたり走ったりできるわけではありません。
最初は寝返りすらできず、次第にハイハイやつかまり立ちを経て、歩けるようになりますよね。

この過程で起こっているのが、脳と身体の“回路づくり”。
見る、触れる、動く、聴く、転ぶ…といった五感と身体の体験すべてが、
運動神経(脳と筋肉をつなぐ神経)の配線をつくっているのです。

0〜3歳は、感覚と運動の土台がつくられる「一生ものの下地づくり期間」
ここでの遊びや経験が、その後の「走る」「跳ぶ」「投げる」などの力を支えてくれるのです。

🏃‍♂️一生ものの運動神経を育てる!おすすめ遊び10選

ここでは、月齢別におすすめの遊びを10種類ご紹介します。
「え、これも運動能力に関係あるの?」と驚くかもしれませんが、どれも大切な体験です!

                
【月齢目安】 1.0〜6ヶ月            

【遊び・活動】寝返り・手足バタバタ遊び         

【ねらい】背骨の動き・体幹の活性化

【月齢目安】 2.0〜6ヶ月            

【遊び・活動】親子の触れ合い遊び(くすぐり、なでなで) 

【ねらい】触覚刺激・安心感


【月齢目安】 3.6〜12ヶ月             

【遊び・活動】ハイハイ・ずりばい            

【ねらい】肩甲骨・骨盤・体幹の発達


【月齢目安】 4.6〜12ヶ月           

【遊び・活動】感触マット遊び(ざらざら・ふわふわ)   

【ねらい】足裏感覚の発達


【月齢目安】 5.1〜1.5歳            

【遊び・活動】よじ登り・段差越え遊び          

【ねらい】重心移動・全身の連動


【月齢目安】 6.1〜1.5歳            

【遊び・活動】ボール転がし・投げ遊び         

【ねらい】 目と手の協調(視覚+運動)


【月齢目安】 7.1.5〜2歳            

【遊び・活動】・立ち上がる動作遊び       

【ねらい】下肢筋・バランス力


【月齢目安】 8.2〜3歳             

【遊び・活動】走る・ジャンプ・くぐる遊び        

【ねらい】体幹・瞬発力・柔軟性


【月齢目安】 9.2〜3歳             

【遊び・活動】平均台ごっこ・線の上を歩く       

【ねらい】バランス感覚・足裏感覚


【月齢目安】 10.2〜3歳            

【遊び・活動】音楽に合わせてリズム遊び         

【ねらい】リズム感・感覚統合

どれも特別な道具はいりません。
家の中・公園・お風呂場など、日常の中で楽しくできることばかりです✨

👪今の保護者ができること:関わり方のヒント

「もう3歳を過ぎてるけど遅いですか?」
「昔あんまり遊ばせていなかったけど…大丈夫かな?」

そんな声もよく聞きます。でも安心してください。

0〜3歳に“戻る”ことはできませんが、今からでも子どもの感覚や身体の使い方を育てることは可能です!

✅ 無理にやらせない(=遊びとして楽しむ)
✅ 子どもの「好き」「やりたい」を大事にする
✅ 一緒に笑って身体を動かす(親子の安心感が脳に良い刺激!)

そして、この記事を読んで
「そういえば、あの頃たくさんハイハイしてたな」
「歩き始めるの遅かったけど、よくよじ登ってたな」
そんなふうに振り返ってみることも、子どもの成長を理解する大切な手がかりになります。

🔚まとめ:遊びが“能力”をつくる

0〜3歳は、まだ「スポーツ」や「運動能力」という言葉からは遠く感じるかもしれません。
でもこの時期こそ、運動の“設計図”をつくるタイミングなのです。

小さな遊びの積み重ねが、将来の「走れる」「跳べる」「器用に動ける」につながっていきます。

今、遊びの中で感じる「楽しさ」「安心感」もまた、
子どもの身体と心、両方の発達にとっての材料となります。

のびのび

陸上競技の指導に21年携わる現役指導者。理学療法士。選手時代短距離で東海大会出場。怪我に悩む子ども達を支えたい思いから、身体の仕組みを深く学び続けています。「運動の楽しさ」と「自分の可能性」に気づいてもらいたい・・・そんな願いを込めて、保護者と子どもたち双方に役立つ運動・発達情報を発信中です。

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