子どもにとって「運動神経を育てる」ことは、一生モノの土台をつくるということ。
でも実際、運動神経って“何歳まで”育つのか、どんな時期に“どんな刺激”を与えると良いのか、分かりにくいですよね。
今回は、0歳から小学生までの【神経発達の3ステップ】を紹介しながら、「走る・投げるが苦手な子」との関係も掘り下げてみます。
✅ 運動神経ってなに?
運動神経というのは、「筋肉をうまく動かす力」ではなく、
脳からの指令を体に届ける“神経回路のつながり”のことです。
• 脳で動きをイメージし
• 神経を通して筋肉を動かし
• 感覚のフィードバックを受けて調整する
この一連のルート(神経系)がスムーズに働くほど、思い通りの動きができるようになります。

🧒【0〜3歳】運動神経の“土台”を育てる時期
この時期は「神経の基盤」が作られる超重要な時期。
人間の神経発達の80〜90%は6歳までに完了すると言われています。
🔹やるべきこと
• ハイハイ、つかまり立ち、歩行などの「発達段階を丁寧に」
• 五感(触覚・聴覚・視覚・味覚・嗅覚)をたくさん使う
• いろんな素材・場所・人と関わる
💡 神経にとって「感覚刺激」は最大の栄養です!

🧒【4〜8歳】神経ネットワークが急激に発達する時期(プレ・ゴールデンエイジ)
この時期は「なんでもできそう!」という感覚が高まり、
身体と頭が同時に発達する“黄金の準備期”になります。
🔹やるべきこと
• 鬼ごっこ・縄跳び・木登り・ボール遊びなどの多様な動き
• ルールのある遊びや、模倣を伴う運動
• たくさんの“できた”を経験する
📌 同じ動きばかりよりも「バリエーション」が鍵になります。

🧒【9〜12歳】運動神経の“仕上げ期”=ゴールデンエイジ
この年代は、神経系の発達がピークに達し、技術の吸収力が爆発的に高まる時期。
• 「見ただけでマネできる」
• 「言われたことをすぐ直せる」
といった“ゴールデンエイジ”特有の反応が見られるのもこの頃です。
🔹やるべきこと
• 正しいフォームの習得
• 技術練習(走り方、投げ方など)に着手
• でも、あくまで「遊び心」と「楽しい」がベース!

🚩【要注意】走る・投げるが苦手な子の背景には?
走る・投げるなどの基本動作が苦手な子は、
「感覚入力」がうまくいっていない・経験不足というケースがとても多いです。
• 動きの経験が少ない(遊びが足りない)
• 小さいころに感覚を育てる機会がなかった
• 神経の発達時期を逃してしまった
✅ こうした子には、焦らず「感覚からの再構築」をしていくことが大切です。

🎯 神経の発達は“今”がチャンス
「走る・投げる・跳ぶ・支える・転がる」など
人間の動きの基本は【神経】がコントロールしています。
でも、それは一生伸び続けるものではなく、
特に0〜12歳ごろまでが勝負なのです。
✅ まとめ
年齢 発達段階 キーワード
0〜3歳 基礎づくり期 感覚刺激・自由な探索
4〜8歳 神経発達ピーク 多様な動き・模倣・ルール遊び
9〜12歳 技術吸収期 正しいフォーム・楽しい練習
神経の発達を知ることで、「この時期に何をすべきか」が明確になります。
そして、運動が苦手な子も「今からでもやれること」が見えてくるはずです。
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